「生活防衛費」に対する我が家の考え方

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こんにちは。ゆう(@yumylife94)です。

我が家は今年の初めに投資方針を決めましたが、その際に、投資をする上で必ず考えなくてはならない「生活防衛費をいくらにするか」についても、夫婦で話し合いました。

その話し合いの中で話題にあがった懸念なども含めて結論を出したので、その内容をお話しします。

前提

人それぞれ家族構成や住居が異なるので、生活防衛費に対する考え方も変わるかと思います。
そのため、まずは我が家の状況をお伝えします。

前提
  • 家族構成:夫、妻の2人
  • 仕事:夫(会社員)、妻(フリーランス)
  • 年齢:30代
  • 住宅:2DKの賃貸
  • 車:所有なし

生活防衛費とは

まず、我々が持っているお金は、大きく以下の4つに分類されるかと思います。

分類
  • 生活防衛費
  • 生活費
  • 貯金
  • 投資用資金 ※投資をしている方のみ

この中で生活防衛費とは「普段の生活の中で予測できない事態に対して準備しておくお金」のことを指します。

例えば病気やケガでかかる費用や、会社の倒産によって収入が無くなった時の備えのことです。
なお、結婚式代や車の購入費、出産費用といったライフステージでかかる費用は含みません。
(これは趣味や旅行用の費用と同じ「貯金」と呼びます)

一般的に生活防衛費は、夫婦2人暮らしであれば生活費の3〜6ヶ月分(※)を用意しておく必要があると言われています。
※夫婦共働き:3ヶ月
 夫婦どちらか一方働き:6ヶ月

結論

我が家が出した「生活防衛費をいくらにするか」の結論はこちらです。

結論

インデックス投資をしている限り生活防衛費は必要ない

毎月の生活費や、趣味や旅行用の貯金は確保したうえで、それ以外は投資用資金に回しても良いという考えです。

ただし、これはインデックス投資をしている場合に限ります。

なぜこの結論に至ったのか

私たち夫婦は、インデックス投資をメインとしています。

インデックス投資とは「株価指数という市場の値動きに連動した指標(インデックス)に投資する手法」のことです。
具体的には日経平均株価やS&P500、NASDAQに連動した銘柄に投資することを指します。

これらの株価指数は多くの銘柄で構成されているため、大きく下がることはありますが、0になる可能性は非常に低いといえます。
なぜなら、すべての銘柄の株価が0にならないと株価指数も0にはならないからです。
もし、株価指数が0になることがあるならば、それは資本主義経済の崩壊を意味しています。

そのため、インデックス投資を続けている限り株価指数が0になる可能性は非常に低いため、万が一、大きな出費が必要になった時は、インデックス投資に回している資産を取り崩せばよいと思っています。

一方で、個別銘柄やFXといったインデックス以外に投資をしている場合は話は別です。
これらは、企業の倒産によって株価が0になる、またはFXで大損して資産が0になるリスクがあります。
この場合、万が一、大きな出費が必要になった時に取り崩せる資産が無くなっている場合があるので、生活防衛費を準備しておく必要があります。

リスク

生活防衛費がないとやはり不安になることもあるかと思います。

そこで、不安に感じることをすべてリスクとして挙げて、そのリスクが発生した時にどのような対処をすればよいかを考えています。

病気や怪我をした

病気や怪我をして、高額の医療費がかかってしまうリスクを想定しています。

投資にお金をすべて回していた場合「高額な医療費を払えなくなってしまうのではないか」と心配になります。
しかし、日本には「国民皆保険制度」と呼ばれる制度があり、すべての国民が健康保険(会社員など)や国民健康保険(自営業など)といった公的医療保険に加入することになっています。

公的医療保険に加入していれば、高額な医療費がかかったとしても、自己負担限度額を超えた分は払い戻しを受けられる「高額療養費制度」があるため、突然、数百万円もなくなる可能性は低いと思います。
(「健康保険限度額適用認定証」の交付を受ければ自己負担限度額の支払いで済みます。)

一時的に支払うお金が必要になったとしても、資産を取り崩せば解決できると考えています。

収入(給料)が減った

突然、収入が減ってしまい、支出が収入を上回るようなことなってしまうリスクを想定しています。

このようなリスクが発生してしまった時、私たち夫婦の場合は生活防衛費を使おうと考えるのではなく「支出を減らすべき」と考えています。

支出を減らしても賄えないような時は、投資に回している場合ではありませんので、投資用資金を無くし、さらに資産を取り崩せば解決できると考えています。

会社が倒産した(失業した)

会社が倒産して(またはクビになり)、収入が0になってしまうリスクを想定しています。

まず会社員であれば雇用保険に加入しているはずですので、ハローワークで申請すれば失業手当が貰えます。
もちろん、会社員の時の収入よりも減ってしまいますが「支出を減らす」「投資用資金を無くす」「資産を取り崩す」ことで解決できると考えています。

損失を抱えた資産を取り崩せない

病気や事故、収入が無くなり、資産を取り崩す必要が出てきた時に、その資産が「損失を抱えていた」場合のリスクを想定しています。

もし損失を抱えていた場合、いざという時に取り崩す勇気がなく、取り崩せないのではないかと考えるかもしれません。
確かに損失を抱えた資産を取り崩すのはストレスです。
しかし、それ以上に自分たちの生活ができなくなるかもしれない状態で、取り崩さないという選択肢はできないと思います。
この迷いがあるということは、資産を取り崩さなくても生活ができているということだと思います。

なので、私たちはこれをリスクと考えていません

あとがき

一般的には生活防衛費を準備しておく必要があると言われている中で、私たちは投資方針や洗い出したリスク、その対処方法から、生活防衛費は不要と判断しています。

人それぞれ投資方針やリスクに対する備えの考え方は違うと思いますが「生活防衛費を準備しておくことが常識」と考えるのはなく、「何のために生活防衛費を準備するのか?」「リスクは何があるのか?」といったことを整理することで、万が一に対する心の準備をしておくこと大切だと思います。

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